2012年3月11日、宮城県名取市にて。東日本大震災からちょうど1年。人々は熱紙風船に火を灯し、それぞれの想いを込めて、祈りの灯火を夜空へと放ちました。
Families release a paper lantern into the sky in commemoration of the victims of last year's earthquake and tsunami,on March 11, 2012 in Natori, Japan. 141137721, Daniel Berehulak/ Getty Images News
言葉は、メッセージである。
この事実は誰もが認識しています。
では、イメージもまたメッセージであること、
時には言葉を凌駕するほど強くなりうることについては?
一枚の写真が、事実の報道にとどまらず、見る者を揺さぶり、
社会へ波紋を広げることがあります。
その背後には、人の心、時代の感性、
文化的バックグラウンドといった様々な要素が関わり合っています。
こうした複雑さを内包しながら、イメージは「今」を射抜きます。
その複雑さを捉えるすべとは、一体、どのようなものなのでしょうか?
200448954-001, Mark Lewis/ Photographer's Choice
200167828-001, Martin Barraud/ Stone
これらの写真は、ごくありきたりのものに見えるかもしれません。それはある意味、当然のこと。なぜなら、過去数年の調査によって明らかになった最大のビジュアルトレンド「自然回帰」の典型的なイメージだからです。かつてのトレンドは「企業責任」や「産業振興」でした。このように、イメージの背後にはデータがあり、データは常に変容を続けています。
BA2274-001, Kim Westerskov/ Stone
99289875, Brand New Images/ Stone
ひとたびデータを知れば、それを活用することも可能です。例えばエネルギー業界では「環境」が顕著なトレンド。近年では、従来の「緑」のイメージを経て、海や砂漠などの多様な色が使われ始めました。また、自然と戯れる人々のイメージも好まれる傾向にあります。生活者の潜在意識と呼応するこうしたデータを知ることで、発信すべきイメージも変わってきます。
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