ゲッティイメージズのフォトジャーナリストであるジョン･ムーア、
世界報道写真コンテストで大賞のフォト･オブ･ザ･イヤーを受賞

2019年4月17日（米国ニューヨーク：2019年4月11日）

このたび、米国国境巡視隊に母親とともに拘束され泣く女児の姿を撮影したゲッティイメージズで特別特派員 兼 シニア･フォトグラファーを務めるジョン･ムーアに、権威ある世界報道写真財団から栄誉あるフォト･オブ･ザ･イヤー賞が贈られました。

ジョン・ムーアは、米国とメキシコの国境における移民危機と呼ばれる状況を、この10年間にわたり取材してきました。今年初めにはその取材活動を1冊の写真集（“Undocumented: The Immigration and the Militarization of the US-Mexico Border”）にまとめて出版しています。

「今回、私が撮影した写真が世界報道写真コンテストで高く評価していただけたことは、誠に光栄の至りです」と語るジョン・ムーアは、続けて次のように述べています。「10年前から移民や国境警備の様子を撮り続けてきましたが、統計を通じて語られることが多い移民や国境警備の現状を、見てもらいたい、という信念でこれまで取材してきました。私の撮った写真が世界の人々の目に留まり、皆さんに影響を与えることができたことを非常に誇りに思います。」

1955年に始まった世界報道写真コンテストは、毎年開催されている世界で最も名高い、そして最大規模の報道写真のコンテストです。同コンテストでは、その年に報道された重大な出来事や問題の現実をカメラで捉えたプロの写真家のビジュアル表現の創造性とそのスキルを審査し表彰しています。

今回、世界報道写真大賞であるフォト･オブ･ザ･イヤーには、ジョン･ムーアの他に、ゲッティイメージズのスタッフ･フォトグラファーであるブレント・スタートンとクリス・マクグラスもノミネートされました。

｢ゲッティイメージズでは、写真で世界を変えることができると信じています。米国-メキシコ間の国境における絶え間ない根気強い取材活動でジョンが撮影した写真は、世界中の数十億人の人々に影響を与え、議論を生み、そして、意味ある変化を引き起こしました｣と語るゲッティイメージズの最高経営責任者(CEO)であるクレイグ･ピーターズは続けて、｢私たちは、2人のスタッフ･フォトグラファー、ブレント・スタートンとクリス・マクグラスのことも非常に誇りに思っています。彼らも、何年にもわたり世界中の喫緊の問題･課題を取材しています｣と述べています。

ムーアはこれまでにフォトグラファーとしてのキャリアとして、2005年ピューリッツァー賞（ニュース速報写真部門）、世界報道写真賞、2018年ルーシー賞（インパクト部門）、ジョン･フェーバー賞、ロバート･キャパ･ゴールドメダル賞（アメリカ海外記者クラブ）、フォトグラファー･オブ･ザ･イヤー（ピクチャーズ･オブ･ザ･イヤー･インターナショナル）、全米報道写真協会賞（NPPA）、ソニー･ワールド･フォトグラフィー･アワードを含む、数々の賞を受賞しています。

また、ムーアをはじめ、スタートンとマクグラスは、2019年世界報道写真コンテストの様々な部門で入賞しています。

●ゲッティイメージズ フォトグラファー受賞一覧

• マクグラス：｢一般ニュース｣部門 第1位
• ムーア：大賞、｢スポットニュース｣部門 第1位
• スタートン：｢環境｣部門 第1位　｢自然｣部門 第1位

2019年世界報道写真コンテストの受賞者については、同コンテストのウェブページ（https://www.worldpressphoto.org/）でご覧になれます。