ストックフォトで世界最大級のゲッティイメージズでは、
今年撮影された数々の報道写真の中から
2016年を象徴し、また未来へ語り継ぐべき写真を選定、
今年の一枚として発表することに致しました。
そこで、日本古来の風刺芸能であり、語り部でもある落語家の方々に
選ばれた写真について独自の視点で物語っていただく
一日限りの寄席展示会「写噺」を開催致しました。
1963年8月16日生まれ、東京都出身の
落語家、映画評論家、映画監督。
1985年10月 立川談志に入門
1988年 二つ目昇進
1995年 真打昇進
1968年12月26日生まれ、
鹿児島県出身の落語家。
1992年4月 五街道雲助に入門
1995年 二つ目昇進
2005年 真打昇進
ゲッティイメージズが
世界で捉えた豊富な写真の中から、
様々な視点を持った著名な方に、
後世に残したい「今年の一枚」を
選んでいただきました。
「Syria, Children」と検索をして最初のページに表示された1枚だ。スマートフォンを握りしめた少年が泣きながら座っている。可愛らしい靴を履いた少女の遺体には毛布がかけられている。日常の中で戦争が続いている。シリア・アレッポで続く空爆で犠牲になるのはこうした民間人たちだ。私たち日本人は自分たちのことを「戦争を知らない世代」などといったりすることがあるが、それは大きな間違いだ。私たちは「戦争を見ようとしていない世代」だ。戦後70年、世界で戦争や紛争が途絶えたことはなかったし、今、この瞬間にも市民の犠牲が各地で起きているのを知るべきだ。
今年も、シリアから避難した人々が、少しでも人間らしい暮らしを求めてロッパを目指しましたが、国境の封鎖で立ち往生を強いられました。
ふるさとを追われて難民化し、宙ぶらりんの生活をすることは、極限の状態だと考えます。 SDGs (持続可能な開発目標)が達成され、一人ひとりが自分らしい暮らしを営めるようになれば、こうした悲しい光景が少しでも少なくなるはずです。