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ゲッティ イメージズ、報道写真向け助成金プログラム「Editorial Grants」
2012年の対象者を発表

〜4名のフォトジャーナリストおよびクリス・ホンドロス基金に計10万ドルの助成金を授与〜

2012年9月7日

ゲッティ イメージズ ジャパン株式会社(東京都渋谷区、代表取締役社長:島本久美子、以下ゲッティ イメージズ)は、2012年9月7日英国ロンドンにて、本年の報道写真向け助成金プログラム「Grants for Editorial Photography」の対象者を発表いたしました。フォトジャーナリスト4名が受賞者として発表され、それぞれに対して助成金2万ドルが授与されます。またゲッティイメージズは、彼らのそれぞれのドキュメンタリー撮影のプロジェクトをサポートいたします。
また、同時に、昨年リビアでの戦争を撮影中に亡くなった同社のフォトジャーナリスト、クリス・ホンドロスを追悼して設立されたクリス・ホンドロス基金に対しても、2万ドルの助成金を提供いたしました。この基金への助成金は奨学金や賞の形でフォトジャーナリズムをサポートし、その理解と意識を高めることを目的としております。

■助成金対象者一覧

名前 出身地 プロジェクト
岡原功祐 日本 Fragments/Fukushima
バーラト・チョードリー インド The Silence of Others
パオロ・マルケッティ イタリア FEVER – The Awakening of European Fascism
セバスチャン・リステ スペイン The Brazilian Far West

<ゲッティ イメージズ フォトアサインメント部門VP エイダン・サリバンのコメント>
「我々の報道写真向け助成金がフォトジャーナリストを奨励し、重要な映像を世界に送り続ける原動力として利用いただけることに感激しています。特に今年は若く、活動を始めて間もないフォトジャーナリストが助成金を獲得したことに勇気づけられました。これは、業界内に新しい才能をもった人材が集まっていることを示しています。この助成金によって、受賞者が、非常に複雑で世界的な関心事をさらに追求していくことを支援するのみならず、彼らの活動を世界中に認知させ、また財政的にも支援していきたいと思います。
このプログラムはフォトジャーナリズムのコミュニティからも、大いに関心を寄せていただいております。今回は60カ国から328点の応募をいただき、審査員が慎重に選出しました。今年の受賞プロジェクトは、日本の自然災害による惨状から、ブラジルにおける現代の奴隷制まで、切実で多面的な問題をテーマとしています」

<同コンテストの審査員例>

  • ホイットニー・ジョンソン(The New Yorker撮影監督)
  • ジャン・フランソワ・ルロワ(Visa Pour l'Imageディレクター)
  • バーバラ・グリフィン(Turner Broadcasting Systems映像マネジメント常務)
  • ステファニー・シンクレア(VII写真家)

※審査委員の詳細については、以下よりご確認下さい。
http://p.tl/3Twr
※審査員や受賞者とその受賞プロジェクト、彼らのポートフォリオ詳細は、以下に掲載しております。
www.gettyimages.com/grants

■報道写真向け助成金プログラム
ゲッティ イメージズは2004年より 本プログラムを実施しており、社会的、文化的に重要な問題を追いかけるフォトジャーナリストに対し、 「Editorial Grants」と称した助成金を授与し、プロジェクトの追及をサポートしています。2005年以来、ゲッティ イメージズは本プログラムを通して、80万ドルを超える助成金を提供してきました。

■受賞プロジェクトの概要

<岡原功祐 Fragments/Fukushima>
「2011年3月に日本の原子力発電所が爆発してから18ヶ月もの月日が経ちましたが、今なお惨状は続いています 。危機的な状況であるにも関わらず、それがメディアにおいて報道されてはいません。福島第一原子力発電所は危険な状態のままで、地域の人々の被害は続いています。最近は、ほぼ隔週で大きな地震が発生しており、4号機の原子炉の構造に損傷がある中では、放射能がいつ漏れるかわからないという脅威があります。もし原子炉が崩壊したならば、世界規模の大惨事につながる可能性もあります」

岡原氏は、このプロジェクトに2つの目標を設定しています。まず、映像や音声インタビューを通して今回の災害は世界にとって何を意味するのかを明らかにすることです。2つ目に、将来の世代のために福島の情報の断片を収集することです。

<バーラト・チョードリー The Silence of Othersa>
「2011年3月に日本の原子力発電所が爆発してから18ヶ月もの月日が経ちましたが、今なお惨状は続いています 。危機的な状況であるにも関わらず、それがメディアにおいて報道されてはいません。福島第一原子力発電所は危険な状態のままで、地域の人々の被害は続いています。最近は、ほぼ隔週で大きな地震が発生しており、4号機の原子炉の構造に損傷がある中では、放射能がいつ漏れるかわからないという脅威があります。もし原子炉が崩壊したならば、世界規模の大惨事につながる可能性もあります」

バーラトは、2年以上にわたって、アメリカとイギリスの若いイスラム教徒に対する宗教的な偏見や固定観念の影響を文書化しています。今回の助成金では、フランスの一般事情や民族のプロファイリング、宗教差別、貧困、住宅問題や高い失業率などの諸要因が、若いイスラム教徒の疎外にどのようにつながるか調査する彼の研究を支援します。

<パオロ・マルケッティ FEVER – The Awakening of European Fascism>
「今日のヨーロッパは、極右勢力の支持者が驚異的に増えています 。『アラブの春』と呼ばれる地中海沿岸地域で起こった革命をきっかけに、自国を捨てて逃走する人の数が急増したと感じています。決死の覚悟で集団出国する現象は、ここ数十年類を見ないほど大規模なものとなりました。ヨーロッパの多くの地域においては、若者の間における人種差別を増幅している要因の一つになっています」

このプロジェクトは、最初にイタリアでパオロ氏がファシズムの様々な社会階層を記録したことからスタートし、この助成金によって、彼がイギリス、フランス、スペインやハンガリーといったヨーロッパ諸国においてこの問題を記録できるように支援していきます。

<セバスチャン・リステ The Brazilian Far West>
「ブラジルにおける奴隷制度の廃止は、ゆっくりと漸進的なプロセスを経ましたが、それは結果として大量の自由労働者階級をもたらしました。彼らは生産の手段、特には土地を持っていませんでした。奴隷制度の廃止は、労働力に依存してきた主要な農村の生産者を崩壊させる可能性があるため、ブラジル政府は、生産手段の利用権利は引き続き少数の個人に限定して与えることを保証しました」

現在、ブラジルの人口比4%の地主が、同国の80%もの耕地を所有しています。これは、500万人の農民が土地を持っていないことを意味しています。このプロジェクトの目標は、写真、ビデオ、インタビューを通じて、土地を求めて戦う多くの農民の現状に対する世間の認識を高め、ブラジルの不平等と暴力の起源を示すマルチメディアマップを作成することです。

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ゲッティ イメージズは、静止画、動画、マルチメディア製品、音楽を含むデジタルコンテンツを世界100カ国以上に提供する、世界最大級のデジタルコンテンツカンパニーです。クリエーターやメディアをはじめとし、デジタルコンテツを求める多くの方々にサービスをご利用頂いています。世界各地の主要な写真や映像コンペティションにおいて受賞歴のある実力高いフォトグラファー達がゲッティ イメージズと共に働いております。こうして日々世界の著名な新聞や雑誌、キャンペーン、映画、TV番組、書籍やウェブサイトを飾っている写真を産み出しています。コミュニケーションやビジネスにおいてデジタルメディアが担うユニークな役割と、クリエイティブなアイディアにおけるゲッティ イメージズの実績を、是非下記のサイトからご覧下さい。
ゲッティ イメージズ ウェブサイト:www.gettyimages.com

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