下のスライドを比較してください。上がよくありがちな失敗スライド、下が説得力のあるスライドです。
では、「失敗スライド」を「説得力のあるスライド」にするためのポイントは何でしょう?
プレゼンは、写真や図、箇条書きなどを見せながら言葉で説明するのが原則です。
ところが、多くの失敗スライドが、口頭で説明するべき内容をすべて書いてしまっています。
投影したスライドが見づらく、また、人々が先に読み進めてしまうため、話に耳を傾けてもらえなくなりがちです。
右のスライドは、ごちゃごちゃとしていてせっかくの写真が目立ちません。
説明は口頭で行い、スライドでは重要なビジュアルを大きく大胆に見せていくのがコツです。
タイトルと写真、タイトルと図などの組み合わせだけでもOK。
例えば、写真とコメントだけのスライドを作り、説明は口頭で行っていきます。
ときには、1枚の写真だけを貼り付けて、タイトルすら入れない作り方も有効です。
受け手はイメージを膨らませて話を聞いてくれます。
そんなときには、質の高い写真が必要になります。
また、説明の練習は欠かせません。
ビジュアルをうまく使ったスライドを作るのは、意外に簡単だということがお分かりいただけたでしょう。
さらに写真の一部に視線を集めたいなら、モノクロを効果的に使う方法もあります。
iPadやiPhoneのアプリを使えば、フォーカスしたい部分を除いて、簡単に写真をモノクロに加工できます。
今回は、「Color Splash」を利用しました。iPhone版とiPad版が用意されています。
切り抜いて無地の背景に貼り付けるよりも、雰囲気がよく伝わります。