ゲッティイメージズのクリエイティブチームは毎年、
世界中のメディア、ポップカルチャー、広告、アート、そしてGetty Images上で
検索・ダウンロードされたデータをもとに、今年のビジュアルトレンドを予測し、
「CREATIVE IN FOCUS」というタイトルで発表しています。
ゲッティイメージズのクリエイティブチームは毎年、
世界中のメディア、ポップカルチャー、広告、アート、そしてGetty Images上で
検索・ダウンロードされたデータをもとに、今年のビジュアルトレンドを予測し、
「CREATIVE IN FOCUS」というタイトルで発表しています。
広告ビジュアルのこれからについて考えるトークセッション
ゲッティイメージズジャパン
代表取締役 島本久美子
クリエイティブ部門
シニアディレクター ポール・フォスター
ゲッティイメージズジャパンの代表を務める島本久美子の挨拶で幕を開けたCIFでは、クリエイティブ部門シニアディレクター、ポール・フォスターによるCIFの解説に続き、TBWA\HAKUHODOチーフ・クリエイティブ・オフィサーである佐藤カズー氏と、弊社クリエイティブ部門SVPのアンディ・サンダースのふたりが登壇。
弊社マーケティング・マネージャーの党による進行のもと、3つのトレンドである
「Second Renaissance:ルネッサンスの再来」
「Conceptual Realism:日常の中の非日常」
「Masculinity Undone:脱・男らしさ」
を中心に意見を交わした。
佐藤カズ一氏
アンディ・サンダース
ゲッティイメージズの10億件を超える検索数と4億超の素材ダウンロード数からなるビッグデータを基にしたトレンド予測について、佐藤氏は「世相を反映している。『広告は時代を写し出す鏡』であることを改めて意識しないといけない」と述べた。イギリス・ロンドンより来日したサンダースはBrexit(EUからのイギリス離脱)に代表される社会動向の他、文化、テクノロジーといった側面を踏まえて、先見的なビジュアルを打ち出すことの重要性を説明。インスタグラムに代表されるソーシャルメディアの台頭により、多くの人が発言できる時代において、社会的に多様性が求められている現状が指摘された。
イギリスでは人種とジェンダーの多様な在り方にオープンな姿勢を持つジェネレーションZ(00年代に生まれた世代)が消費者としての存在感を増していることに言及したサンダースは、ダイバーシティを意識したブランドの広告事例を紹介。
佐藤氏は、バービー人形の多人種化や、料理番組に起用される男性の増加、新しい父親像といった変化をあげながら、ジェンダーやダイバーシティ観に変化が表れていると述べ、日本の状況を考察した。ふたりは、広告で使われることを意識せず、純粋な気持ちで撮影された写真の「リアリティ」が多くの共感を集めることを強調。
会場は多くの人たちでにぎわい、ふたりの軽快なトークで盛り上がりをみせた。